クリスマスを探偵と

伊坂幸太郎の短編小説。Kindleで、やけに安いな、と思い購入。

舞台はローテンブルグ。ドイツのミュンヘンから、電車で3時間くらい行った、おとぎ話に出てきそうな街、である。
本のあらすじを読んだ時、ローテンブルグが舞台と書いてあり、なんだか珍しいなぁ、と感じたのも、買った理由でもある。

どこか海外の小説の翻訳を読んでいるような、そういう書かれ方をしている。心温まるファンタジー。大人のための童話のような、とてもいい話だった。

奥さんと二人、昨年ローテンブルグに行った。古くてお化けの出そうなホテルと、ジャガイモ料理の専門店が美味しかったことが思い出深い。
ちょっとだけ、夢のような話をしてもいいかな、そう思わせる場所であることは間違いない。

読み応えはそれ程ないけれど、またドイツに行きたくなる、そんな本だった。