2015-01-01から1年間の記事一覧

ブルータスからのドミノ!

年末年始に読む本を探そう、とブルータスの読書特集を購入。200冊以上が紹介されていながらも、なかなか読みたい本はない。ざっくり読んだところ、5冊くらいかな。またその中で、Kindle化されている本は少ない。ロートレックの帽子、読んでみたいんだけどな…

マラソンの本2冊とシューズ選び

42.195kmの科学マラソンは毎日走っても完走できない小さな頃から運動音痴で、運動会なんて無くなればいいのに、と思いながら過ごした小さな頃。当然部活は文化系。できるだけ体を動かすことは避けて生きてきた。しかしながら30を越え、お腹の出っ張りも気に…

その女アレックス

悲しみのイレーヌが面白く、続編と言われる本作に手を出す。アレックスという女の見え方が、読み進める内にドンドンと変わる。なるほど、そうなるのか、と展開していくのはさすがの構成力。ただ、前作に比べるとやや後半に無理を感じる。なぜ、カミーユたち…

悲しみのイレーヌ

話題のサスペンス。噂に違わない面白さ。めまぐるしく変わる状況と、そのテンポの良さが飽きさせずに一気に読ませてくれる。登場する胡散臭い人物たちも、個性的で読ませてくれる。作者のルメートルは、作家になる前にはテレビの脚本を書いたりもしていたと…

ワーク•ルールズ!

話題になっていたグーグルの人事、福利厚生に関する思想と実践。人事もプルフェッショナルが、課題意識を持って仕事をするとこんなことになるのかと思い知らされた。この本の中でも紹介されていたが、人事は、他の部署で目立った成果を挙げられず真面目さが…

もの食う人びと

言わずと知れた、食を切り口にしたルポの金字塔。スパリーング、と称して行くバングラデシュから、私の常識メーターはいきなり振り切れる。この本は10年以上前に古本屋で買い、しゃぶりつくように読んだ。面白い、という言葉では表せない、怖さも悲しさもあ…

キネマの神様

読んでて恥ずかしくなるくらい、話がうまく進み、涙腺に拳をぶち込んでくる。正直、ズルい。なかなかここまで正面から攻めてこられることはあまりない。そのある意味での愚直さが、悔しくもある。名作の映画は今でも名作で、その価値観をくすぐる、作中にで…

キックアス

結構残酷なのに、そう感じさせないコミック感が、とにかく楽しい映画。銃で撃たれたり、ナイフで切られたり、と殺しのシーンもしっかり見せているのに、なぜか惨たらしくない。ヒットガールなるやたらと強い女の子も漫画的でありつつ、ダメダメ主人公が最後…

ブルー2

ブラジルが舞台のインコ映画。ブルー前作がなかなか楽しかったので期待していた。劇場公開が無かったので心配だったものの、無事にDVD化。珍しく新作のまま借りることとなった。舞台は変わらずブラジルのリオ。前回は市街地だったが、今回はジャングル。開発…

凶悪

映画化もされたドキュメンタリーの名著。ジャーナリストが社会を動かす、そのダイナミズムを感じられた。そして、世の中は小説よりも正義が弱いもので、完全犯罪は作れるものなのかもしれないと思わされた。実際は証拠がかなり必要とされるし、警察も動くま…

シンプルに考える

いつも大変お世話になっているLINEの、元社長が書いた啓発本?なのかな。大事なことは、 ユーザーにとって価値あることを できるだけシンプルに スピードと質を高めていくということ。新しいことを始めることに価値を見出し、それを運用していくことにはあま…

モサドファイル

読みたかったイスラエルのモサドに関するドキュメンタリー。世界最強の集団と呼ばれる所以を、存分に味わいたかった。国家としてのイスラエルの歴史は案外浅い。第二次大戦後に建国しているから、まだ70年くらい。70年の歴史は、ほぼモサドの歴史と重なる。…

オデッサファイル

ナチスの残党を追いかけるサスペンス映画。第二次大戦後、ドイツ国内で大戦がどのような扱われてきたのか、垣間見れる秀作だ。名や顔を変え、悪びれることなく生活し、どこかの機会でユダヤ人への復讐を果たそうとするかつてのナチス。日本にいると、なかな…

謎の独立国家ソマリランド

大好きで尊敬する作家の高村薫さんのオススメになっていたドキュメンタリー、謎の独立国家ソマリランドを購入。リアル北斗の拳と呼ばれるソマリアに潜入し、ソマリランド、プントランド、そして南部ソマリアへと向かい、その地域の違いや歴史的な背景などを…

悲しき人間の性

今夜、すべてのバーで大変失礼ながら、読むまで、この本は昭和のバブルのイメージがあった。勝手な先入観で、トレンディドラマのような話なのかと誤解していた。とんだ誤解で、入院中の話だったとは! 意表を突かれつつ、面白く読んだ。この話の良いところは…

クマは怖い

羆嵐 吉村昭獣害史上最悪の事件として名高い、三毛別羆事件。本小説は、その史実に基づくドキュメンタリーでありながら、一級のハードボイルド小説である。その両立を果たしたポイントは以下の3つである。 小説ではない史実による重みと描写の細かさがある …

新世界より 貴志祐介

久しぶりに、寝る間を惜しんで読み耽った。Kindleだと上中下の三巻あったが、あっという間に引き込まれ、夢中になって最後まで読んだ。SFだしホラーだし、現実とあまりに違う世界が描写されつつも、どこかで、今のまま時間が過ぎたら、いつかこうなるのでは…

チェコのナチス HHhH

HHhHこの奇妙な名前の本は、海外で大絶賛を受けた第二次大戦中のチェコを舞台にした、ナチスドイツに関する作品である。特に、ユダヤ人最終計画に大きな影響を与えたハイドリヒを中心に構成されている。では、この本はノンフィクションのジャーナルなのか? …

エターナルサンシャイン

なんの予備知識もなく見たので、少し面食らってしまった。そういうお話なのね。早い段階で気付いて良かった。アカデミー賞も受賞した、という本作。確かに、少し複雑で伏線もしっかり走らせる作りは、見ている人間も頭を使いながら楽しめるようになっている…

きっと、うまくいく

長い映画は苦手だ。レンタルする時、120分より長いものはなんとなく避けてしまう。集中力が持つか不安になるのだ。しかしこの映画は、170分という長い時間を飽きさせることなく見させてくれる。それくらい面白い映画だ。正しいことを言い、変人扱いされなが…

ブエナビスタソシアルクラブ

オシャレ映画好きがこぞって観ていた標題の映画。いまいちどんな映画か分からず、ずっと観ていなかった。そんな折、アメリカとキューバの国交正常化に向けての前向きなニュースがあった。このまま行けば、歴史の変わる瞬間を見られるかもしれない、と俄然キ…

喜劇王による独裁者

いつか、ナチスに関するコンテクストが分かるようになったら見よう、と思ってスルーしてきた、チャップリンの独裁者。白黒で、声はないのかと思いきや、しっかりセリフはある映画だった。約二時間の映画に、チャップリンのナチスに対する感情が見え隠れする…

オー!ブラザー!

やっちまった!一度借りたDVDを、また借りてしまった!よくやってしまうこの現象。TSUTAYAのレンタル履歴をどこかで見られるといいんだけどなー。店頭とかでも。で、せっかく借りたのでもう一度鑑賞。すごく面白い。1900年頃のアメリカ南部の時代を皮肉りな…

チョコレートドーナツ

久々に映画を借りた。アランカミングが出ていて、評判のいい映画。チョコレートドーナツ。奥さんには、またゲイ映画?と半ば呆れられたのだけど、さすがのアランカミング。怪演ぶりは光っている。冒頭のドラァグクィーンのステージから、法廷のシーンまで、…