凶悪

映画化もされたドキュメンタリーの名著。ジャーナリストが社会を動かす、そのダイナミズムを感じられた。
そして、世の中は小説よりも正義が弱いもので、完全犯罪は作れるものなのかもしれないと思わされた。実際は証拠がかなり必要とされるし、警察も動くまでに時間と手間がかかる。

この本は事実だ。だからこそ、もどかしくもあり、歯痒くもある。一ジャーナリストという立場で、ここまでの取材を行った筆者には感服させられる。

世の中は、ほんとに凶悪なやつばかりなのかもしれない。甘い言葉に耳を貸さず、自律をしっかりしないと、明日は我が身だ。今の生活を大切にしよう。