悪人パート2/スナッチ

amazon instant videoで借りた2作品目。ちなみに、HDではなくSD画質で借りているものの、全く問題ないと感じている。iPad miniだから?

 

最初に借りた「パルプフィクション」が面白くて、同じく群像劇調の悪人モノで「スナッチ」を借りる。「ロックストックトゥースモーキングバレルズ」が面白かったから、スナッチも見たくなった、というのもある。

 

直前に「パルプフィクション」を見たせいか、どうしてもこの2作品を比較してしまう。というか違いを意識しないと、こうやって振り返った時に話が混じってしまいそうになる。登場人物も多く、エピソードも多いから・・・。

 

とはいえ、やはりこちらはガイリッチー作品。非常に格好いい。BGMの使い方も印象的だ。中でもやはりブラッドピットの人を食ったようなキャラは最高に格好いい。強いし、頭も良く、仲間や家族を大事にする。最高じゃないか。

 

こちらの映画は犬に優しい。それが映画的な“抜きどころ”として効果的なシーンになっているいつつ、シナリオ上、重要な意味を持つ。それが犬好きにはちょっと嬉しかったりする。

 

それにしても海外には格好いいバイオレンス映画がある。日本にもやくざ映画・ヤンキー映画がある、と言えばそうかもしれないが、どうも日々の暮らしの中にやくざやヤンキーを意識する時間が皆無のため、どうも違和感がある。やくざ映画隆盛の頃は、もう少し生活に近かったのかなぁ。映画のテーマとしてはどうも共感性に欠ける。

それに引き替え、海外のマフィアものは「きっとこういう社会があるんだろうな」という先入観を持って見ているから違和感がない。現地の人から見たら「地下ボクシングが日常的に行われている」なんてことはないのかもしれないけれど、そこに住んだ経験がないから分からない。というか、海外では「夜中一人で歩いていたら危ない」とか「ここは危険な地域」とかあるイメージがあるが、日本はあまりに平和すぎる。

 

海外の映画ファンからはやくざ映画は人気という。それはきっと、今の日本のリアリティがないからなのかもしれない。映画はある程度ファンタジーの方が入り込みやすい、という面もあるんだろう。

 

そんなことを考えながら、「パルプ・フィクション」と「スナッチ」を振り返った。海外、行きたいな。