ヴェニスの商人

W.シェイクスピアの書いた戯曲。知らない人はいない、もとい、聞いたことのない人はいないマスターピースだ。
知らない人はいない、を言い換えたのはつまり、今日まで私はこの話を読んだり観たりしたことがなかった。

もちろん、ヴェニスの商人、という名前は知っていたし、高利貸しのユダヤ人が出てくることは知っている。ただ、以上終了、であった。

一度読んでみたい、とちょうど新訳で評判の良いものがKindleにあり購入。そして、これが大正解!

本当に、もっと早く読んでおけば良かった! 古典のイメージを覆すテンポの良さ、ユーモアも説教もバランス良く盛り込まれ、引き込まれるように読んでしまう。すごいね、シェイクスピア。全然古くない。

未だに舞台で公演がある理由が分かりました。ユダヤ人という生き方が、いかにステレオタイプを背負ったものか、その原因を作ったとも思われるこの一冊。自分ならどういう演出をして上演するか。ワクワクさせられる。