ブエナビスタソシアルクラブ

オシャレ映画好きがこぞって観ていた標題の映画。いまいちどんな映画か分からず、ずっと観ていなかった。

そんな折、アメリカとキューバの国交正常化に向けての前向きなニュースがあった。このまま行けば、歴史の変わる瞬間を見られるかもしれない、と俄然キューバについて興味が出た。

キューバと言えばこの映画、という短絡的な発想でレンタル。キューバの雰囲気はどんなものか。

登場人物の人間臭さは、音楽のソウルフルな部分はとてもうまく演出されていて、魅力的な人物ばかりが登場する。とはいえ、ドキュメンタリーなので、お話で盛り上がったりはしない。情熱大陸を見ているような気分。

必ずしも、おもしろい!という映画ではないけれど、バーのモニターに流れていたら、ずっと見ちゃうだろうな、という心地の良い映像。

映像の中のキューバは、カラフルでかわいい車がたくさんで、野良犬が多くて、街灯はなくて、街の人に笑顔も少なく、遊びに行くにはいささか不安。とはいえ、この映画が出来てからもう10年以上経っている。アメリカとの国交正常化が決まれば、きっと多くのアメリカ人が観光に行き、物資が入ってくるはず。そしたらどう変わるのか。ぜひこの目で見てみたい。