きっと、うまくいく

長い映画は苦手だ。
レンタルする時、120分より長いものはなんとなく避けてしまう。集中力が持つか不安になるのだ。

しかしこの映画は、170分という長い時間を飽きさせることなく見させてくれる。それくらい面白い映画だ。

正しいことを言い、変人扱いされながらも、最終的には皆から愛される、みたいな話はありがちなものであるものの、この映画はそこに加えて、意外な伏線があり、それがまた、インドのお国柄に紐付いていて、エンターテインメントでもあるし、社会的な投げかけもある。そこがこの映画のいいところだ。

インド映画おなじみの歌も話の流れを切らないよう控えめに登場。なぜかちょっと安心する。

登場人物がアメリカ系だったり、インドの市井の暮らしをあまり出さなかったりと、海外に受け入られやすいように作っているのかな、と感じる部分もあったが、その分、インド映画のクセの強さは感じなかった。

映像もきれいで、最初から最後までしっかり楽しませてくれた。少し前向きに生きてみよう、そういう気持ちにしてくれる映画だ。